SELECTED ENTRIES
RECENT COMMENTS
RECENT TRACKBACK
CATEGORIES
ARCHIVES
MOBILE
qrcode
LINKS
PROFILE
OTHERS

09
--
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
--
>>
<<
--

戯れたい

I LOVE GEOGRAPHY
<< 「渋谷駅街区基盤整備方針」の公表について | main | 岩手・宮城内陸地震から102日 >>
大江戸線飯田橋駅エスカレータ新設
エスカレーターが一基、取り付けられただけで、かなり狼狽してます。

都営地下鉄大江戸線の飯田橋駅は地表やほかの路線からホームまでの距離が長い、あまり立地条件に恵まれてない駅。けれどこの駅はホームまでの道筋が心地よくデザインされていて、長い移動が必要なことが逆に魅力になっている。
改札までの下り、改札下り階段階段の終わりからホームまでの通路、そしてホームと、それぞれ無機的で威厳をもちつつも印象を異にする空間の連続(リンク先は設計事務所の作品ページ)。
このうち、ホームへ向かう下り階段部分にエスカレーターが新設された。

この階段の天井には、蛍光灯がはめ込まれた緑色の管が3次元の網目となってうねって、駅の中でも最も印象的な空間だった。2,3年前に設計者の講演会にでかけたらエスカレーターを入れるから再設計しているところだと話していて、それ以来気になっていた計画でもあった。

追加された下りエスカレータは人ひとり分の幅。階段の横幅3分の1ほどを潰し、機械を納めるためにかさ上げした位置で運転している。
新しい構成では狭くなった階段の横に下りエスカレータ、その隣にもとからあった上りエスカレータがくる。

ひどい、と思うのはつまり、空間がつぶされているから。

エスカレータが斜面の真ん中に出っ張ることで、駅のなかでも最も印象的だったはずの空間の広がりがどの位置からも感じられなくなった。
下りエスカレータでは天井が視界を圧迫してくるし、上りエスカレータから見えるのは仕切りの壁ばかり。
階段からの景色は幾分ましだけど誰も通らないから意味ない。

エスカレータを下りきったあとも。降り口がもとあった床より高くなっているので短いスロープで繋ぐようになって、一方の昇り口はもとあった床の高さ。ここの段差に対処する手すりが下りきったあとしばらくつづく。
以前は明確だった階段と階段からホームまでの通路との境界がこれで崩れて、印象の切り替えがうまく行えなくなってしまっている。

これならエスカレータを加えないほうがよかったのに。

エスカレータを新設すると決まって、エスカレータの技術的仕様も決まって、最後にデザインをお願いしますと、依頼されたのかなと想像はしている。
厳しい制約が課されていたのではないかと。

でも、似た苦境のもとでもともとの駅を設計して名建築とした人間が、彼の代表作となったその作品を(たぶん)改修したのだから、今になっても期待することをやめられないでいる。
Webや建築雑誌を探しても設計者による解説が見つからなかったし、この思いを抱え込むしかないかなぁ。
| その他 | 08:38 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









http://blog.tawamure.com/trackback/680306